SERVICE MANUAL

審査経過の包袋情報の取得・活用
最終更新: 2026-10-21

審査経過の包袋情報の取得と活用
拒絶理由通知書への対応では、過去の審査経過を踏まえた検討が重要です。特に2回目以降の拒絶理由通知では、これまでに提出した意見書や補正書の内容を考慮しなければ、一貫性のある対応が難しくなります。
サマリアでは、意見書・補正書などの包袋文書をAIの検討対象に含めることで、審査経過を踏まえた意見書案・補正書案の作成や、過去の主張との整合性を意識した検討が行えます。
包袋情報は、特許庁APIまたはroot ipクラウドから取得・登録できます。登録した包袋文書は、個別査読画面「サマリア」の「エージェント機能(ドラフト作成・中間系)」や拒絶支援ワークフローで活用できます。
包袋情報の取得方法
特許庁APIから取得(日本・米国)
日本・米国の特許出願(公開)について、拒絶理由通知書・意見書・補正書などを特許庁APIから取得できます
【事前設定(日本特許庁のみ)】
右上プルダウンメニューより「環境設定」を選択し、「特許庁API連携」にて日本特許庁から発行されたID・パスワードを設定します。この設定は、サマリアMCPからの参照にも利用されます。
環境設定の選択
環境設定の選択
特許庁API連携の設定画面
特許庁API連携の設定画面
※米国については弊社のAPIを経由するため、お客様側でのAPI利用申請は不要です。
【取得手順】
1. 「文書管理」より「包袋文書管理」を選択します。
包袋文書管理の選択
包袋文書管理の選択
2. 「一括登録」をONにして「特許庁APIから取得」を選択します。
3. JPまたはUSの公報を「サマリア」に読み込んでいる場合は、文書照会が自動で実行されます。
CNなど他国の公報を読み込んでいる場合は、ファミリー出願のJPまたはUSの公報番号か出願番号を入力して「文書照会」を実行することで、同じ発明のJP/USの審査経過を取得できます。
4. 関係書類が一覧で表示されます。取り込みたい文書を選択し、「一覧に追加する」を選択してまとめて取り込みます。OCR処理の有無も選択できます。
なお、一覧画面では以下の操作も行えます。
  • 「表示」:対象書類の内容を画面上で確認できます。ダウンロードアイコンより保存も可能です。
  • 「エクスポート」:選択した文書をまとめてzip形式で保存できます。
包袋情報の取得
包袋情報の取得
5. 「包袋情報の確認・編集」画面に遷移します。「対象」にチェックを入れた文書の文書名・言語や、処理オプションを確認し、「包袋文書をまとめて登録する」を選択します。処理オプションは「処理なし / 整形&翻訳 / 機械翻訳」の3種類より選択できます。
包袋情報の確認・編集画面
包袋情報の確認・編集画面
6. 登録した包袋文書がそれぞれカード形式で表示されます。「包袋を編集する」より記載内容を確認できます。
包袋文書の内容確認
包袋文書の内容確認
登録した包袋文書は、「拒絶支援ワークフロー」や「応答方針コメントの作成」などの各種機能で活用できます。
root ipクラウドから取得
「root ipクラウド」に格納されている意見書・補正書などの包袋文書を、まとめてサマリアの包袋文書管理にインポートできます。
※ご利用には別途「root ipクラウド」のご契約が必要です。
【取得手順】
1. root ipクラウドで、対象案件の画面を開き、「サマリアで開く」を選択します。
2. 機能の選択画面で「公報読解」を選択します。
サマリアとの連携
サマリアとの連携
3. 「文書管理」より「包袋文書管理」を選択して包袋文書管理画面を開き、「ファイル連携[ROOTIP]」を選択します。
包袋文書管理の選択
包袋文書管理の選択
ファイル連携の選択
ファイル連携の選択
4. 以降の手順は「特許庁APIから取得」の手順5・6と同様です。処理オプションを確認して登録し、各文書の記載内容をご確認ください。
包袋情報で利用できる機能
本願と引用文献の読み込み後に表示される「4.包袋文書の選択」で、包袋文書管理に登録した文書を選択します。
「4.包袋文書の選択」画面
「4.包袋文書の選択」画面
個別査読画面「サマリア」では、以下の機能で包袋文書を考慮した検討が行えます。
  • 応答方針コメントの作成
  • 意見書案・補正書案の作成
  • 上申書案・補正書案の作成
  • 意見書案・補正書案の内容チェック
  • 補正ポイントの提案
また、拒絶理由通知書の入力時には、「包袋文書から選択」より、先に包袋文書として登録しておいた拒絶理由通知書を呼び出せます。登録していない場合は、「特許庁APIより取得」を選択して入手できます。
「拒絶理由通知書」の入力画面
「拒絶理由通知書」の入力画面
拒絶支援ワークフローでの利用
拒絶支援ワークフローには「4.包袋文書の選択」ステップが含まれています。
「4.包袋文書の選択」画面
「4.包袋文書の選択」画面
STEP内容
1拒絶理由通知書の入力
2解析結果の確認
3本願・引用文献の内容の読み込み
4包袋文書の選択
5処理内容の選択
ワークフローで包袋文書を考慮して検討できる項目は以下の通りです。
  • 補正案の提案
  • 補正ポイントの検討結果
  • 拒絶理由通知書の認定整理
サマリアMCPでの活用
サマリアMCPにおいても、ClaudeやCopilot上で包袋情報を検索・取得できます。
※日本特許の包袋取得には、サマリア本体と同様に「特許庁APIから取得」の事前設定(特許庁API連携のID・パスワード設定)が必要です。
活用例
包袋情報をサマリアMCPと組み合わせることで、以下のような分析が行えます。
サマリアMCPでの活用方法
サマリアMCPでの活用方法
活用例1:競合他社の審査対応パターン分析
競合他社の出願について包袋情報を取得し、審査経過において限定された権利範囲や、どのような補正が行われたかを把握します。
指示文の例
〇〇株式会社の直近3年の登録特許について、拒絶理由と応答方針を一覧にし、審査対応の傾向をまとめてください。
出力結果
・案件一覧表:出願番号・登録番号・発明の名称・審査官・代理人
・拒絶理由の整理:通知回数、適用条文(進歩性・サポート要件・発明該当性など)、引用文献
・応答方針の分類:限定補正/反論/面接の利用
・傾向サマリ:条文別の割合、登録までの平均期間、早期審査や面接の活用状況など、その会社の権利化スタイル
活用例2:権利範囲の確定と包袋禁反言のチェック
意見書・補正書の内容から、出願人が審査経過において行った主張や限定を確認し、権利範囲の解釈に役立てます。
指示文の例
特許〇〇〇〇〇〇〇の請求項1の変遷と、意見書での限定的な主張を整理し、自社製品との関係で論点をまとめてください。
出力結果
・請求項の変遷表:出願当初から登録時までの請求項1の比較と、補正ごとに追加・削除された構成
・意見書の主張抜粋:引用文献との違いとして出願人が強調した点、権利範囲を自ら限定した発言
・論点整理:自社製品の構成との対比(文言侵害・均等論の観点)と、包袋禁反言が問題になりうる箇所
・権利状態:存続・消滅の状況(法的状態の原簿情報に基づく)
活用例3:審査官別の傾向分析と応答方針の立案
特定の技術分野や審査官による拒絶理由の傾向を、包袋文書から横断的に分析します。
指示文の例
特願〇〇〇〇-〇〇〇〇〇〇の拒絶理由を確認し、同じ審査官・同じ分類で特許になった案件を参考に、応答方針を提案してください。
出力結果
・自社案件の拒絶理由の要約:審査官名、適用条文、引用文献、拒絶理由がないとされた請求項
・類似の登録案件リスト:同じ審査官・同じ分類で特許査定になった案件(5件程度)
・解消パターンの整理:各案件で拒絶理由を解消した補正内容と意見書の論法
・応答方針案(2〜3案):それぞれの補正の方向性、主張のポイント、メリット・リスクの比較
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