SERVICE MANUAL
スクリーニングツール(記載評価(無効論))
最終更新: 2026-06-01

スクリーニングツール
スクリーニングツール(記載評価(無効論))
スクリーニングツール」は、任意の「検索集合(文書番号)のリスト」の特許文書を査読し、「調査観点」との関連性を評価する機能です。多数の特許文書からなる特許集合に対して、段階的なスクリーニングをAIに行わせることができます。
このうち、「記載評価(無効論)」では、調査観点について査読対象明細書の全文、全図における記載有無(特許性の有無)を評価します。
なお、「調査観点」を公報番号や発明提案書などのPDF・Wordファイルなどから自動的に作成することもできます。
スクリーニングツール(記載評価(無効論))の使い方
スクリーニングツール」を利用するには、右上のプルダウンメニューより「調査支援ツール」を選択します。
調査支援ツールの選択
調査支援ツールの選択
選択すると「調査支援ツール」画面に切り替わります。メニューから「スクリーニングツール」を選択します。なお、「スクリーニングツール」では「PRO+」に設定したAIモデルで処理が実行されます。事前に「環境設定」画面にてAIモデルをご選択ください。
スクリーニングツール画面
スクリーニングツール画面
STEP1:調査観点を入力する
各項目の入力欄に、調査観点の作成に必要な情報を入力します。
なお、入力の際は「入力アシスト」機能である「調査観点をAIにより作成する」の利用をおすすめします。
調査の際は、不要な構成要素を除き、調査観点形式に整理した方が、出力品質は良い傾向にあります。この「入力アシスト」機能を利用することで、調査内容の記載されたPDF・Wordファイル等から簡単に観点形式にすることが可能です。
入力アシストを利用する
調査観点をAIにより作成する」を選択すると、「調査観点の作成支援」ダイアログが開きます。
「調査観点の作成支援」ダイアログの表示
「調査観点の作成支援」ダイアログの表示
まず、「特許請求の範囲」を入力します。調査対象の公報がサマリアに収録されている場合は、「文書番号」の欄に公報番号を入力し「取得する」を選択すると、「特許請求の範囲」の欄が自動で入力されます。
このように特許公報データから調査観点を作成する場合には文書中の図面は自動的にマークアップされ、テキスト化された状態で入力欄に記載されます。
また、未収録の公報や画像入りの発明提案書、製品仕様書などをWordファイルでアップロードすることもできます。Wordファイルでアップロードした場合は、最大20枚までの画像を自動的に抽出してアップロードが行われます。詳細は「調査観点作成」の「STEP3.調査観点の作成元の特許請求の範囲、発明の詳細な説明を入力する」をご参照ください。
次に観点数を設定します。
自動」をオンにした場合は、特許請求の範囲から観点数が自動計算されます。「自動」をオフにすると自由に観点数を設定できます。
観点数の設定
観点数の設定
最後にAIモデルを選択し、「調査観点を作成する」を選択します。
AIモデルの選択
AIモデルの選択
選択すると、入力された内容から自動的にポイントが抽出され、「調査観点」が作成されます。確認した後「抽出した調査観点を入力フォームに反映する」を選択し、入力フォームに反映します。入力フォームに反映された観点は、編集したり不要なものを削除することが可能です。
入力アシスト内容の反映
入力アシスト内容の反映

直接入力する場合は、「背景情報」や「調査観点リスト」を入力します。
背景情報」は、「フォーム形式」と「JSON形式」のいずれかを選択タブを選択し、各形式にて入力します。なお、入力後に「プレビュー表示」タブを選択すると、内容をプレビュー表示することもできます。
背景情報の入力
背景情報の入力
調査観点リスト」は「原文データ(要約、特許請求の範囲、発明の詳細な説明等)」をオンにして、「要約」「特許請求の範囲」などの項目別に入力します。なお、「画像を追加する」より、画像を追加することも可能です。
原文データの入力
原文データの入力
続いて「調査観点を追加する」を選択し、調査観点を入力します。「原文データ(要約、特許請求の範囲、発明の詳細な説明等)」と「調査観点」の入力は必須です。
調査観点ごとの入力
調査観点ごとの入力

調査観点を入力後、各観点の「調査観点レベル」の設定を行います。
「調査観点レベル」の設定
「調査観点レベル」の設定
調査観点レベルの設定
この「調査観点レベル」は、一言で言うと『発明の特徴度合い』になります。
A・B・Cの3段階のレベル分けとなり、Aは最も限定的な「この発明でしか出現しないような内容が記載されている」部分となります。BやCに進むにつれ、他の文書にも書いてある内容になり、調査範囲は広範囲となります。
レベル位置付け出現傾向調査観点例
Aこの発明特有の内容他の文書にはほとんど出現せず、同一・類似表現は極めて限定的植物性ミルクと10~800ppbのベンゾチアゾールとを含有する
B他文書にもある重要要素複数の文書に記載されており、比較的よく出現する植物性ミルクが、豆乳を含む
C一般的・汎用的内容非常に多くの文書に共通して出現する前提・背景レベルの記載植物性ミルクを含有する飲料
選択する調査観点レベルによって結果も大きく異なります。
レベルAのみを選択すると、効率よく特定の記載がある公報を抽出することができます。一方、検索漏れ防止なども考慮して調査する場合はBやCをあわせて選択することをおすすめします。
調査レベル」の選択は、この「調査支援ツール」内の何箇所かで行うことができます。用途に応じてご選択ください。

なお、外国文献を調査する際には、あわせて「多言語RAG設定」を利用し、英語やドイツ語の要約文を生成することがおすすめです。「生成する言語」を選択し、「RAG要約生成」ボタンを選択するだけで簡単に生成できます。
多言語RAG設定
多言語RAG設定

多言語RAG機能」は、日本語で入力された指示文を査読対象の特許の言語に翻訳した要約を作成した後、関連箇所を抽出し、 抽出した箇所に対して元の指示を適用します。このように「同じ言語同士でマッチングする」ことで検索精度を向上させ、より高品質な出力結果を得ることができます。

最後に、調査期間を指定し「新規調査プロジェクトを作成する」を選択します。
「新規調査プロジェクトを作成する」を選択
「新規調査プロジェクトを作成する」を選択
STEP2:査読対象の公報番号を入力する
査読対象の入力フォームを表示」を選択すると、入力フォーム画面が開きます。公報番号を入力し「読み込み確認」を選択します。最大4000件まで入力が可能です。読み込み結果を確認し「査読対象を保存」を選択して対象文書を入力します。
査読対象の入力
査読対象の入力
リストアップロードの利用
公報番号を入力するほか、「リストアップロード」によって査読対象文書を入力することも可能です。
Excel形式やCSV形式のファイルをアップロードし、査読対象として読み込むことができます。
リストアップロードによる査読対象文書の入力
リストアップロードによる査読対象文書の入力
なお、本機能を利用する場合は、アップロードするファイル内に解析対象となる文書内容を含める必要があります。
リストに公報番号が記載されている場合でも、サマリア内部のデータベースを参照して自動的に文書内容を取得することはできませんのでご注意ください。
詳細は「一括指示ツール(バッチ処理)」の「STEP7:適用対象の特許文書を指定する(リストアップロードで特許文書を指定する場合)」をご参照ください。

検索式・検索集合作成」機能から移行した場合は、調査観点および査読対象が入力済みの状態で表示されます。
そのため、STEP3以降からそのまま進めていただけます。

STEP3:ウェブ情報の調査を実行する
インターネット情報を調査対象に含めたい場合に実行します。この手順は任意であり、ウェブ情報調査なしでもスクリーニングを実行できます。
ウェブ情報調査ツールを表示」を選択して画面を開き、「対象レベル」で調査観点のレベルを選択します。また、各処理に対してAIモデルを設定できます。「ウェブ情報調査を実行する」を選択すると処理が実行されます。
「ウェブ情報調査」機能の実行
「ウェブ情報調査」機能の実行
ウェブ情報調査結果
ウェブ情報調査結果
STEP4:査読条件を設定する
ここでは3つの査読条件を設定します。
査読条件の設定
査読条件の設定
1.査読対象件数
親査読結果に含まれる文書からいくつを査読するか、「査読対象件数」を指定します。この時、親査読結果に含まれる文書のうちスコアが上位の文書から順に選択されます。選択すると「査読対象割合」が自動で反映されます。
また、ウェブ調査の結果を対象に含める場合は、「ウェブ調査結果を含める」にチェックを入れて対象とする調査結果を選択します。なお、ウェブ調査結果を含める場合は、査読モード選択で「対象文書抽出」を設定する必要がありますのでご留意ください。
こうすることで、観点別スコアマトリクス(星取り表)などにも、ウェブ情報との比較を含めることが可能になります。なお、「対象文献抽出」は関連するもの上位10件以内を表示するため、10件以内に入らない場合はウェブ調査情報が表示されない場合もあります。
ウェブ情報調査結果を含む指示の実行
ウェブ情報調査結果を含む指示の実行
2.査読モード選択
記載評価(無効論)」を選択し、査読モード(評価方法)を以下の3つから選択します。なお、選択する方法によって指示数が変動し「想定消費指示数」に表示されます。
評価方法条件
簡易評価調査観点全体と対象特許文書との関連度を評価します
詳細評価調査観点ごとに対象特許文書との関連度を評価します
対象文献抽出調査観点と関連する文献を抽出するために用います
このうち、「対象文献抽出」は関連するもの上位10件以内を表示します。
対象レベル」では、調査観点レベルを選択します。「豆電球」ボタンを選択して調査観点の内容をプレビュー表示することも可能です。
3. ContextWindow
特許文書査読時の特許文書の抽出文字数(トークン数)である「ContextWindow」を設定します。プルダウンメニューから「2048・4096・8192」3種類より1つを選択します。なお、RAGが作用するため、文書の先頭からではなく調査観点に合わせた箇所を重点的に読み込みます。
ContextWindowを増やすと読み落としは減りますが、消費指示数が多くなります。直下の消費指示数・処理件数、および「想定消費指示数」が変動しますのでご確認ください。
また、AIモデルの選択も可能です。
さらに、「出力内容を調整する」をオンにして、出力内容を調整する追加指示の入力もできます。
STEP5:査読処理を実行する
条件を設定した後、「この査読条件を登録する」を選択します。
査読条件の登録
査読条件の登録
以下の画面に切り替わるため「査読セットを初期化」を選択します。
査読セットの初期化
査読セットの初期化
選択すると、査読セットが一覧で表示されます。想定消費指示数を確認し、「査読を開始する」を選択して処理を実行します。
査読の実行
査読の実行
処理を実行すると、査読セット一覧のステータスが「処理完了」になります。また、「査読結果」ボタンが選択できるようになり、結果の表示が可能です。
査読結果の確認
査読結果の確認
簡易評価の査読結果表示
簡易評価の査読結果表示
なお、「2次査読条件を作成する」から、いつでも2次条件、3次条件…と条件を登録することが可能です。1次査読を実行することで、各文書の総合評価による順位が決まり、次の2次査読では、1次査読で順位の高い文書から順に、指定された件数分が選択されて査読対象となります。このため、「査読対象を初期化」以降の操作は、1次条件の査読処理実行後に進めることができるようになります。
オプション「推奨査読条件を自動作成」の利用
推奨査読条件を自動作成」を選択すると、1次条件、2次条件、3次条件…と段階的な査読条件が自動で作成されます。査読対象件数・査読モード選択・ContextWindowの全てが設定され、あわせて想定消費指示数が表示されます。
なお、「編集」ボタンを選択し、条件を編集したり、「削除」ボタンより削除することも可能です。
「推奨査読条件を自動作成」ボタンの利用
「推奨査読条件を自動作成」ボタンの利用
段階的な査読条件の自動作成
段階的な査読条件の自動作成
条件を設定した後、1次査読条件から順に処理を実行していきます。
査読結果の内容
簡易評価・詳細評価・対象文献抽出の各モードによる出力内容は以下の通りです。
いずれも、「査読支援」ボタンを選択すると、公報番号が入力された状態で査読支援ツールの「文書情報の入力」ダイアログが開きます。また、「一括指示」ボタンを選択すると、公報番号が入力された状態で、AIアシスタント・ウィザードが開くため、すぐに指示をすることができます。
簡易評価
査読結果は「出願番号/公開番号/総合評価/評価理由/一致点/相違点」で構成されています。文書番号や参照段落などを選択すると、サマリアの個別査読画面を開くことができ、「窓型」ボタンを選択すると、J-PlatPatの対象文書ページを開くことができます。
簡易評価の査読結果
簡易評価の査読結果
また、「エクスポート」ボタンより「検索報告書を保存する」「クリップボードへコピー」または「Excel形式・CSV形式でダウンロード」のいずれかの方法で、結果をエクスポートすることができます。
「エクスポート」ボタンの選択
「エクスポート」ボタンの選択
検索報告書を保存する」を選択すると、「調査観点(背景情報や調査観点リスト)」と「集計データ」「査読結果一覧」「検索式一覧」のシートを含んだExcelファイルをダウンロードできます。
なお、「検索式一覧」のシートは、サマリアの「検索式・検索集合作成」機能で作成した検索式を用いて作成した集合を査読対象にした場合にのみに表示されます。
ダウンロード結果
ダウンロード結果
詳細評価
査読結果は「出願番号/公開番号/総合評価/評価理由」と、観点ごとの「観点ID/スコア/一致点/相違点」で構成されています。
文書番号や参照段落などを選択すると、サマリアの個別査読画面を開くことができ、「窓型」ボタンを選択すると、J-PlatPatの対象文書ページを開くことができます。
詳細評価の査読結果
詳細評価の査読結果
また、「エクスポート」ボタンより「検索報告書を保存する」「クリップボードへコピー」または「Excel形式・CSV形式でダウンロード」のいずれかの方法で、結果をエクスポートすることができます。
「エクスポート」ボタンの選択
「エクスポート」ボタンの選択
検索報告書を保存する」を選択すると、「調査観点(背景情報や調査観点リスト)」と「集計データ」「査読結果一覧」「検索式一覧」のシートを含んだExcelファイルをダウンロードできます。
なお、「検索式一覧」のシートは、サマリアの「検索式・検索集合作成」機能で作成した検索式を用いて作成した集合を査読対象にした場合にのみに表示されます。
ダウンロード結果
ダウンロード結果
対象文献抽出
この査読結果では、調査観点の作成に用いた文書と査読対象文書の「同義語・類義語」や「上位概念・下位概念」が自動で抽出され、ハイライト表示されます。右上の「強制容易想到モード」をオンにすると、全ての請求項に対して「進歩性がない」と判断するように指示をします。
また、「文書を選択」の欄で文書を選択、あるいは観点別スコアマトリクスにおいて左端のチェックボックスで文書を選択し、「複数の特許文書を一画面に読み込む」を選択すると、最大5件まで、個別査読画面「サマリア」の同一画面に表示させることができます。
対象文献抽出の査読結果
対象文献抽出の査読結果
さらに、「検索報告書を保存する」より、「調査観点(背景情報や調査観点リスト)」と「集計データ」「観点別スコアマトリクス」「観点別詳細レポート」「検索式一覧」のシートを含んだExcelファイルをダウンロードできます。なお、「検索式一覧」のシートは、サマリアの「検索式・検索集合作成」機能で作成した検索式を用いて作成した集合を査読対象にした場合にのみに表示されます。
ダウンロード結果
ダウンロード結果
査読結果には次のようなセクションがあります。
1:観点別スコアマトリクス
文書ごとに「順位/ 出願番号/ 公開番号/ スコア/ カテゴリ/ 評価理由」と「各観点のスコア」で構成され、「適合度」を考慮したヒートマップによる「星取り表」で表現しています。また、スコアの部分にカーソルをあわせると、一致点・相違点と関連段落が表示されます。
観点別スコアマトリクス
観点別スコアマトリクス
このうち「カテゴリ」は引用文献カテゴリに相当し「X・Y・A・Z」の4つが表示されます。(国際調査報告(ISR)などで記載される特許文献の「引用文献カテゴリ」に相当します。)
カテゴリ詳細
X単独で新規性・進歩性を否定し得る文献
Y組合せにより進歩性を否定し得る文献
A技術水準を示す参考文献
Z出願関係を示す文献
なお、文書番号や参照段落などを選択すると、サマリアの個別査読画面を開くことができ、「窓型」ボタンを選択すると、J-PlatPatの対象文書ページを開くことができます。
また、「エクスポート」ボタンより「クリップボードへコピー」または「Excel形式・CSV形式でダウンロード」のいずれかの方法で、結果をエクスポートすることが可能です。
2:観点別詳細レポート
観点ごとに「観点ID/ 請求項/ 観点詳細」と各文書の「スコア/ 一致点/ 相違点/ 関連段落」で構成されています。調査観点ごとに各文献の一致点・相違点と判断理由を出力した詳細なクレームチャートが表示されます。
なお、文書番号や参照段落などを選択すると、サマリアの個別査読画面を開くことができ、「窓型」ボタンを選択すると、J-PlatPatの対象文書ページを開くことができます。
また、「エクスポート」ボタンより「クリップボードへコピー」または「Excel形式・CSV形式でダウンロード」のいずれかの方法で、結果をエクスポートすることが可能です。
観点別詳細レポート
観点別詳細レポート
3:今回の文献中に見つからなかった観点
今回の査読対象の中に見つからなかった観点を「観点ID/ 請求項/ 観点詳細/ 検討結果」の構成で表示します。また、見つからなかった観点の詳細データはJSON形式でも表示されます。記載内容は、右上のボタンより「クリップボードへコピー」して保存することが可能です。
この見つからなかった観点の部分を、再度調査することになります。
今回の文献中に見つからなかった観点
今回の文献中に見つからなかった観点
よくあるご質問(各評価値について)
Q. 査読結果に記載の「総合評価」と「スコア」はそれぞれ満点は何点ですか?
A. それぞれ最大100点です。
Q. 『検索式・検索集合作成ツール』と『スクリーニングツール』でスコアや評価点が異なるのはなぜですか?
A. 各ツールのスコアは算出方法が異なります。『検索式・検索集合作成ツール』はAIを使用せず、DB検索によりスコアリングを行います。一方、『スクリーニングツール』では生成AIが1件ずつ明細書を査読して評価を行い、その結果がスコア(上限100)となります。このため、両ツールの評価結果は異なります。
参考ページ

調査観点作成

調査支援ツール

検索式・検索集合作成

利用マニュアル

ウェビナーのご案内

知財フォーラムのご案内

ユーザ会のご案内

コラム記事

リリースノート