このページでは、明細書の起案方法と明細書作成画面の概要を説明します。
本機能を利用するには、メインメニュー、もしくは右上のプルダウンメニューより、「明細書作成支援」を選択します。

「明細書作成支援」機能の選択
選択すると「明細書ドラフト」画面に切り替わります。
この画面では、タイトルやメモ、また「カード表示」の場合はステータスによって、フィルタリングすることができます。

「明細書ドラフト」画面
「カンバン表示」では、「起案中 / 作成中 / 査読中 / 庁提出待 / 完了」の各列にカード(カンバン)を配置できます。
これにより、起案中の案件がどの段階にあるかを一目で確認することができます。
また、「カンバン表示」と「カード表示」は、ボタンから切り替えることができます。

「カード表示」画面
他にも「設定」ボタンを選択すると、ステータスラベルを編集できます。
ステータスラベルの色・並び順の変更や、ステータスラベルの追加・削除が可能です。

ステータスラベルの編集
メンバー管理機能を利用している場合は、カード上に各ユーザのID(メールアドレス)が表示されます。このため、部署内や社内の他の担当者の案件状況も一覧で確認することができます。
また、作成済みのカードについては、「•••(三点リーダー)」より、案件情報の編集や案件の複製・削除ができます。
「案件情報を編集」では、メモの付与やステータスの変更、納期設定やカード色の変更などが可能です。

案件管理・案件情報の編集
発明提案書や概要書をもとにAIが発明観点を抽出し、新たな明細書を起案します。
起案済みのWord形式の明細書を取り込み、AIでチェック・修正を行います。

「新規案件起案」の選択

起案方法の選択
入力後、AIモデルを設定し「発明観点を抽出する」を選択します。

「新規案件起案」のダイアログ
Word形式の特許明細書・手続補正書をアップロードします。Wordファイルに画像が含まれている場合は、自動で認識してアップロードします。また、「テキストから取り込む」を選択して、直接テキストを入力することも可能です。

特許明細書・手続補正書のアップロード
加えて、PDFファイルの図面もインポートできます。最大100ページまで取り込み可能で、各ページが図1、図2…として図面ブロックに反映されます。PDFで取り込んだ図面もサマリア内で編集できます。
PDFで取り込んだ図面についても符号が認識されるため、「明細書チェック機能」内の「図面符号チェック」で符号の確認が可能です。

PDF図面のアップロード
入力後、AIモデルを設定し「抽出テキストと画像を取り込む」を選択します。
選択すると、請求項・詳細説明・明細書ブロックを確認した上で、ブロック形式に変換されます。
整理番号・インポートブロック・特許請求の範囲・発明の詳細な説明の内容を確認し、AIモデルを設定後、「発明観点を抽出する」を選択します。
特許事務所などから納品されたWord形式の明細書をインポートする際にご活用ください。

インポートモードの利用
「発明観点を抽出する」を選択すると、発明観点の抽出処理が行われ「背景情報」「調査リスト」「特許請求の範囲(素案)」のブロックに分けて内容が表示されます。自由に編集が可能です。 また、「フォーム形式」「JSON形式」「プレビュー」より表示の切り替えができます。 「新規案件起案する」を選択し、新たに明細書を起案します。

新規案件の起案

明細書作成画面
「シークレットモード」は、特許明細書・手続補正書のチェック・レビュー専用のモードです。生成AIを使わずに動作するため、以下のデータ保護が保証されます。
また、指示数の消費もありません。以下の作業が可能です。
・ルールベースの明細書チェック(60項目以上)
・表記ゆれの統制
・本文エディタでの修正
また、チェック・編集後に「明細書をWord形式で保存(差分)」を選択すると、取り込んだWordファイルに変更履歴(校閲記録)を付与した状態で出力することもできます。
明細書ドラフト画面右上の「シークレットモード」を選択すると、別タブで「シークレットモード」画面が開きます。

シークレットモードの選択
「WORDファイルを入力」タブを選択し、直接ドラッグ&ドロップするか、「WORDファイルを選択する」よりWord形式の明細書をアップロードします。その後、「抽出テキストと画像を取り込む」を選択します。

WORDファイルの入力
または「テキストを直接入力」タブを選択すると、コピー&ペーストなどテキストの直接入力が可能です。入力後、「テキストを取り込む」を選択します。

テキストでの入力
選択すると、明細書作成画面が開きます。生成AIは利用できないため、明細書の自動編集・生成などを行う機能(AIエージェント・ドラフト生成)は表示されません。

シークレットモードの明細書編集画面
また、明細書だけでなく、手続補正書もアップロードできます。
提出前の手続補正書の「特許請求の範囲」のクレームチェックができますので、「明細書チェック機能」内の「クレームチェック機能」にて、前記の係り受けチェックや、従属関係チェックなどをご活用ください。

手続補正書の入力

明細書チェック機能の利用
シークレットモードでは、生成AIを利用する以下の機能はご利用いただけません。
・ドラフト生成機能
・AIエージェント機能
起案すると、明細書の作成画面に切り替わります。この画面の機能の概要は次の通りです。

明細書作成画面
AIエージェントに対して質問したり、文書編集に関する指示などを自由に行うことができます。

AIエージェント
技術分野や背景技術、用語の定義や図面の簡単な説明、実施形態骨格などの生成や、先行技術文献の挿入を簡単に行うことができます。

ドラフト生成
技術分野・背景技術・課題・効果・付記の生成や、用語の定義・図面の简要な説明・符号の説明の生成を行うことができます。用途に応じて以下の3種のボタンより選択します。
・付記(効果説明)+イントロを生成する
・付記(効果説明)を生成する
・用語+図面+符号説明を生成する
・実施形態骨格を生成する
このうち「実施形態骨格を生成する」は、事前に用語定義ブロックを作成しなければ利用できませんので、ご留意ください。
いずれの機能も、ボタンを選択してダイアログを開き、AIモデルを設定した後「生成する」を選択するだけで、簡単に生成することができます。
なお、必要に応じて出力を調整する指示を入力することも可能です。また、「出力調整テンプレート」より、予め保存したテンプレートを読み込んだり、入力内容をテンプレートとして保存することもできます。

付記(効果説明)+イントロの生成
背景技術ブロックの直後に先行文献セクションを挿入できる機能です。
ボタンを選択すると「先行技術文献を挿入する」のダイアログが表示されます。
特許文献か非特許文献かを選択し、文書名と文書概要を入力します。なお、サマリアに収録されている文書については、公報番号を入力し「文書照会」を選択すると、自動的に概要が入力されます。
また、「追加」ボタンを選択し、複数の先行技術文献を挿入することも可能です。最後に「4個のブロックを明細書に反映する」を選択します。

先行技術文献の挿入
段落ごとに「ブロック」形式で表示され、段落単位でユーザ自身が自由に編集したり、AIエージェントに編集させることができます。
サマリアの大きな特徴は、キーワードをハイライト表示したまま自由に編集できる「ハイライトエディタ」を搭載している点です。
AIの力だけでなく、最終的には人間が確認・修正を行う実務プロセスを重視し、視認性を高めた仕様となっています。

明細書の本文

ブロック操作の利用
「ブロック操作」を選択し、操作内容画面を表示します。実行する操作を選んで「×」を選択してこの画面を閉じ、メイン画面に戻ります。
最後にメイン画面にて「承認」ボタンを選択すると内容が反映されます。
| 機能 | 説明 |
|---|
| テキスト・Wordからインポート | テキストやWord形式の既存の明細書からブロックをインポートする |
| ブロックを初期化 | 空の明細書テンプレートをブロックに読み込む |
| ブロックをクリア | 既存のブロックを全て削除する |
| 一律インデント | 全ブロックの各行の先頭に全角スペースを付与する |
| ブロックを並び替える | 見出し順にブロックを並び替える |
| 見出しを挿入する | ブロック種別に応じて見出しを一括で挿入する |
| 付記を挿入する | 請求項のうち、付記ブロックが未作成のものに対して付記ブロックを追加する |
作成した明細書を様々な形式で保存できます。以下の方法より、用途に応じてご選択ください。

ファイル出力
| 機能 | 説明 |
|---|
| Word形式で保存 | 明細書ブロックを .docx 形式で保存(図・数式・表なども出力される) |
| 特許庁HTML形式で保存 | 特許庁提出用HTMLを zip 形式で保存 |
| クリップボードへコピー | 明細書をプレーンテキストでコピー |
| TXT形式で保存 | 明細書を .txt 形式で保存 |
| JSON形式でエクスポート | 案件データ(明細書・書誌・ブロック・メモ・キーワード)を JSON形式で出力 |
本文エディタの表示モードの選択や、文字サイズなどの本文スタイルの設定ができます。

環境設定

環境設定のダイアログ
本文エディタの表示モードを「シングル」「左右2分割」「上下2分割」「2×2グリッド」に切り替えることができます。
| 項目 | 説明 |
|---|
| プリセット | 文字サイズや行間のプリセット。「大きめ・少し大きめ・デフォルト・少し小さめ・小さめ」から選択する |
| フォント | 本文のフォントを「デフォルト・ゴシック・明朝」から選択する |
| 文字の太さ | 本文の文字の太さを「細め・デフォルト・太め」から選択する |
| 文字サイズ | 本文のフォントサイズを「7~18px」より選択する |
| 行間 | ブロック本文の行間を「16~48px」より選択する |
また、「自動インデント」では、ブロック追加時に、行頭ヘインデントを自動挿入するか否かを設定できます。それぞれの項目を設定後、「保存する」を選択します。
入力された検索語に基づき、ブロックの種類(kind)や本文(text)、セクション名(section)、段落番号(paragraphLabel)から部分一致で検索します。
「フィルタ」を有効にすると、本文エディタ上に検索条件に一致するブロックのみを抽出して表示できるため、特定の箇所の査読に便利です。
また、「次へ」を選択することで、一致したブロックへ順次スクロールして確認することができます。

ブロック検索の利用
「置換前」と「置換後」の語句を置換ペアとして登録し、全ブロックの用語を一括で置換できます。
「+」ボタンで複数の置換ペアを同時に登録でき、表記ゆれの修正や用語変更を効率的に行うことができます。内容を確認し「実行」ボタンを選択して処理を実行します。

複数用語の一括置換
本文中の段落先頭にある 【 】 や < >、〔 〕、( ) などの記号を自動で見出しとして認識し、このセクションに一覧表示します。
項目名を選択すると、本文エディタが該当箇所まで瞬時にスクロールされるため、明細書内での移動がスムーズに行えます。

目次
キーワードをハイライト表示できます。単一の語句だけでなく、
複合語(フレーズ)のハイライトや、
複数のキーワードを同じ色でハイライトすることも可能です。詳細は「
ハイライト機能」をご参照ください。
また、設定したキーワード群は「新規保存」を選択し、セットとして保存できます。保存したセットは「履歴」タブから呼び出せるため、関連案件やシリーズ案件で同じキーワード設定を使い回す際に便利です。

キーワードの設定
このセクションが、サマリアの明細書支援機能の大きな特徴です。
人間とAIエージェントの操作履歴がすべてアクション一覧に表示され、「承認」を選択することで、本文に正式反映されます。
また、操作履歴一覧に蓄積されていくため、どのタイミングの編集履歴にも自由に戻ることが可能です。
ブロックに対する編集操作(テキスト編集・挿入・削除・移動・分割・結合など)を一覧表示します。
各操作の種別と時刻が表示され、「展開」ボタンを選択すると、変更の詳細を確認することできます。
「承認」より、未確定の操作をまとめて確定することができ、「元に戻す」より、未確定の操作をまとめて取り消すことができます。

アクション一覧
編集状態を時系列で一覧表示します。「Undo(←)」を押すと前の状態へ戻すことができ、「Redo(→)」を押すと次の状態へ進むことができます。
また、一覧から任意の時点を選択すると、その時点の状態に復元することが可能です。

操作履歴一覧
「詳細な明細書チェック」を選択すると、50以上のルールに基づく明細書チェックが行われます。例えば、「表記ゆれ」「請求項の順番チェック」「サポート要件」などの、形式的要件をルールに基づきチェックします。
このルールに基づく明細書チェックのみでも、明細書作成支援サービスとして最大規模のチェックルールを整備しています。

詳細な明細書チェック
明細書チェックの主なチェック項目(10項目)は以下の通りです。
【項目チェック】
(1)必須項目の記載
発明の名称、技術分野、背景技術、課題、解決手段、実施形態、特許請求の範囲などの必須項目が記載されているか
(2)半角・全角の混在
数字や英字の半角・全角の表記が混在していないか
(3)表・化学式・数式の参照
本文で参照している表・化学式・数式の定義の有無、および定義の有無と参照の有無の整合
(4)JIS規格外文字
特許庁電子出願で使用できない JIS 規格外の文字が含まれていないか
【サポートチェック】
(5)クレーム語句のサポート
請求項で使っている語句や数値が実施形態(明細書本文)に記載されているか
(6)数値限定の実施例サポート
請求項の数値範囲に対応する実施例の数値が、その範囲内にあるか
(7)数値範囲の矛盾
数値範囲の上限と下限が逆転していないか
【図面チェック】
(8)図面番号の存在確認
明細書で参照している図番号に対応する図面ブロックが存在するか
(9)図面と明細書の符号一致
図面の説明にある符号と明細書本文で言及している符号が一致しているか
【誤字・表記チェック(明細書チェックと連携)】
(10)誤字・脱字・表記ゆれ
誤字・脱字、表記ゆれ、冗長表現、口語表現などが含まれていないか
「明細書チェック」画面では、「全チェックサマリ」「符号チェック」「誤字・表記ゆれチェック」「クレームチェック」「明細書チェック」の各タブを切り替えて結果を確認できます。
各カテゴリのチェック結果を一覧(サマリ)形式で表示します。また、項目には「重要/ 要確認/ 推奨対応/ 改善推奨/ 参考」の5段階の重要度も表示されます。

全チェックサマリ

クレームチェック
また、「出現頻度」タブを選択すると、単語ごとの出現回数をリスト形式で確認でき、用語の統一感のチェックに役立ちます。

出現頻度
なお、「Excelで出力」を選択すると、チェック結果をExcel形式でダウンロード可能です。

明細書チェックのExcel保存