SERVICE MANUAL
類語シソーラス拡張
最終更新: 2026-09-07

類語シソーラス拡張
類語シソーラス拡張」は、過去の拒絶理由通知書10万件以上を解析し、審査官が本願発明の用語と引用文献の用語を対応するものと認定した事例を、検索時の類語辞書として活用する機能です。
同じ技術思想であっても、出願人によってまったく異なる語で表現されることが少なくありません。こうした言い換えは、統計的な類似度だけでは拾いきれませんが、本機能は審査官が実際の審査で対応付けた事例を根拠とすることで、この課題に対応します。
調査対象の技術内容を入力すると、類似する事例が参照情報として自動的に提示されます。表記の違いや同義語・類義語、上位概念・下位概念、言い換え表現などを幅広く含めて検索や評価をしたい場合にご利用ください。
なお、類語シソーラス拡張は、次の3つの機能で特別な操作なしに自動的に適用されます。
調査支援ツール
調査観点作成時に、類似する審査事例を最大15件リストアップします。以降の工程(検索要素作成、文献評価、検索集合評価、スクリーニング条件の設定・実行)にも、追加の操作なしに適用されます。
対比支援機能
「ノイズスクリーニング」「クリアランス・被侵害調査」「無効資料調査・先行技術調査」の入力アシストによる調査観点作成時に適用されます。
クレームチャート
「対比クレームチャート」「カスタム・クレームチャート」の対比時に適用されます。
類語シソーラスとは
類語シソーラスとは
ユースケース
・検索キーワードの表記揺れや言い換え表現を洗い出し、検索漏れを防ぎたいとき
・発明の技術内容から、審査実務で実際に対応付けられた用語のバリエーションを確認したいとき
・検索式の候補語を増やす前に、根拠のある参考情報を確認しておきたいとき
なお、完全一致検索をご希望の場合や、指定した語句のみで検索したい場合は、本機能の利用は必須ではありません。用途にあわせてご活用ください。
類語シソーラス拡張の使い方
本機能では調査観点や発明の内容を入力し検索を選択するだけで、類似する拒絶理由の事案と認定内容を検索・参照できます。なお、指示数の消費はありません
利用するには、メインメニューまたは右上のプルダウンメニューより「類語シソーラス拡張」を選択します。
類語シソーラスの選択
類語シソーラスの選択
STEP1:発明内容を入力する
発明内容」欄に発明内容や請求項、調査観点などを入力します。直接入力するほか、「PDF/WORD」ボタンよりPDF・WORDデータのアップロードによる入力もできます。入力後、「検索する」を選択します。
類語シソーラスの選択
類語シソーラスの選択
類似審査事例の一覧が表示され、用語ペアや一致点の認定のある事例が自動で選択されますが、変更も可能です。最大15件選択まで利用できます。また、「本願概要」にカーソルを合わせるとツールチップで全文が表示され、「矢印」を選択するとJSON形式で詳細が表示され、内容を確認できます。
発明内容の入力
発明内容の入力
事例一覧
事例一覧
STEP2:出力項目を選択する
類語シソーラス指示」の入力欄に出力したい項目を選択します。「用語ペア / 用語マップ一致点要約 / 一致点原文 / 本願概要 / 引用文献 / 相違点」の7項目より、複数選択できます。
利用する事例を選択して出力項目を設定すると、「類語シソーラス指示」欄に自動的に内容が記載されます。記載内容は「エクスポート」ボタンよりWord形式・TXT形式・JSON形式などで保存できます。
出力項目の選択・結果の出力
出力項目の選択・結果の出力
本機能により、ある発明に類似する拒絶理由の事案を検索し、拒絶理由通知書における本願と従来技術との認定内容を確認できるとともに、生成内容は次のような場面で利用できます。
・検索結果を「類義語用シソーラス」として書き出し、MCPや汎用生成AIを手動で利用する際の語彙として渡すとき
・他社データベースで検索式を組むとき
・意見書で「相当する」の主張の当たりを付けるとき
辞書はサマリア側で作成し、実行は手元のAI側で行う、という組み合わせも可能ですので、ぜひご利用ください。
他の機能への適用
類語シソーラス拡張」サマリア内の他の機能でも自動適用できます。いずれの機能においても、類語シソーラス拡張の利用による指示数の増加はありませんので、安心してご活用ください。
調査支援ツールへの適用
調査観点作成時に自動的に検索が行われ、類似審査事例が最大15件リストアップされます。検索要素作成以降の各工程(検索要素作成、文献評価、検索集合評価、スクリーニング条件の設定・実行)では、特別な操作なしに自動的にシソーラスが適用されます。
調査支援ツール:調査観点作成
調査支援ツール:調査観点作成
検索要素作成時での適用
検索要素作成時での適用
スクリーニング:条件設定
スクリーニング:条件設定
対比支援機能への適用
ノイズスクリーニング」「クリアランス・被侵害調査」「無効資料調査・先行技術調査」の3機能とも「入力アシスト」を利用した調査観点作成時に、自動的に類語シソーラスで強化されます。これにより、一括指示での対比支援機能利用の際にも、より高品質な出力結果が得られます。
対比支援機能:入力アシスト
対比支援機能:入力アシスト
クレームチャート機能への適用
対比クレームチャート」「カスタム・クレームチャート」においてクレームを作成する際に自動的に類語シソーラス拡張が行われ、強化された内容でクレームチャートが作成されます。
カスタム・クレームチャート
カスタム・クレームチャート
導入効果
本機能の搭載後に、2024年度特許検索競技大会アドバンストコース【問2】(電気 / 機械 / 化学・医薬、正解=X文献 計26件)を、競技大会向けのチューニングを行わずに実施した結果、電気・機械・化学医薬の3分野すべてにおいて、正解特許(X文献)の取りこぼしがゼロ(再現率100%)となりました。
類語シソーラスの効果
類語シソーラスの効果
また、100%再現に必要な確認件数も、従来と比較して大幅に少なくなるという結果が得られました(上位30件の確認で、3分野すべてが再現率100%に到達)。搭載前との比較は次の画像のとおりです。
2024年度特許検索競技大会問題実行結果の比較
2024年度特許検索競技大会問題実行結果の比較
不足していたのは母集団の大きさではなく、検索式の語彙でした。件数を増やしても届かなかった漏れは、本機能の搭載によって解消しています。検索式作成の段階のみで、従来のAIスクリーニング適用後と同等以上の再現率(上位100件で電気100%、機械88%、化学・医薬100%)に達しました。

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