SERVICE MANUAL
エージェント機能(ドラフト作成・無効化系)
最終更新: 2026-06-17

エージェント機能(ドラフト作成・無効化系)
エージェント機能は、複数のタスクから構成される複雑なタスクを生成AIに実行させる技術となります。2以上の指示数を消費して、単独の生成AIでは決して得ることができない、高品質の出力結果を得ることができます。
ここではエージェント機能のうち、特許無効化書面の作成支援機能について説明します。
なお、本機能は弁理士である弊社代表・大瀬 佳之の監修のもと開発し、実務水準の品質を担保しております。
特許無効化手続の支援機能は、「記載要件違反チェック」「刊行物等提出書案の作成」「異議申立書案の作成」「無効審判請求書案の作成」の4種に対応しています。
いずれの機能も、個別査読画面「サマリア」に無効化対象の特許文書を読み込ませた状態で利用します。
記載要件違反チェック
本機能では、「明確性」「サポート要件」「実施可能要件」「発明該当性」「産業上利用可能性」の5項目について、記載要件違反の有無をチェックできます。審査段階で指摘されやすい論点を、事前に体系的に確認することが可能です。
また、他の3つの無効化書面素案の作成支援機能において、記載要件違反に関する無効理由を入力する際にも便利な機能です。
記載要件違反チェックの使い方
指示」プルダウンメニューから「記載要件違反チェック」を選択するだけで、処理が実行されます。
「記載要件違反チェック」を選択
「記載要件違反チェック」を選択
実行前に「追加」ボタンから「指示確認」ダイアログを開くことで、出力内容に関する追加指示の入力やAIモデルの選択が可能です。また、「違反理由を強制出力」を選択すると、「出力内容を調整する」の欄に、記載要件違反の該当理由を強制的に出力する指示が自動入力されます。
「指示確認」ダイアログ
「指示確認」ダイアログ
結果はAIからの回答欄に表示され、画面上で表形式にても確認できます。
AIからの回答結果
AIからの回答結果
表形式表示
表形式表示
さらに、「クリップボードへコピー」や「Excel形式/ CSV形式/ Word形式/ TXT形式」でのダウンロードにも対応しています。他にも「マイデータに保存」も可能です。
出力結果のダウンロード
出力結果のダウンロード
出力結果は、修正や確認が必要な箇所のみを抽出し、「文書番号/ 請求項/ 記載要件/ 条項/ ランク/ 詳細/ 推奨」の形式で表示されます。
ランクは「要確認」「 確認してください」の2段階(JSON形式出力時は「B」「 C」)で表示されます。また「推奨」欄には具体的な修正方針が表示されますので、ご活用ください。
Excelの出力結果
Excelの出力結果
無効化書面案の作成機能
無効化書面案の作成機能は「刊行物等提出書案の作成」「異議申立書案の作成」「無効審判請求書案の作成」の3種に対応しています。
本機能は、サマリアの「カスタム・クレームチャート」で作成した対比クレームチャートの結果と、記載要件違反の内容を入力するだけで実行可能です。新規性・進歩性違反および記載要件違反に言及した無効化書面の素案を作成します。
記載要件違反の内容については、ご自身の見解を入力できるほか、サマリアの「記載要件違反チェック」機能の結果をもとに入力することも可能です。
無効化書面案の作成機能の使い方
STEP1:基礎データを準備する
本機能を利用するには、事前に「カスタム・クレームチャート」および「記載要件違反チェック」を実行し、出力結果を保存します。なお、記載要件違反については、出力結果を用いず、ご自身で検討した無効理由を入力することも可能です。
カスタム・クレームチャート」では、無効化対象の文書を主文書、従来技術文書を比較対象文書として登録します。使い方については「エージェント機能(クレームチャート2)」をご確認ください。
なお、どちらの機能も、出力結果は「回答をクリップボードへコピー(JSON形式)」または「回答をマイデータに保存」にて保存します。
出力結果の保存
出力結果の保存
マイデータに保存したデータ内容の確認
マイデータに保存した内容は、画面右上のアイコンプルダウンメニューより、「マイデータを確認する」を選択することで確認できます。なお、マイデータの内容は、それぞれ右上のボタンより「クリップボードへコピー」することや、削除することも可能です。
保存したマイデータの確認・削除
保存したマイデータの確認・削除
STEP2:利用する機能を選択する
個別査読画面「サマリア」の「指示」プルダウンメニューから、対象となる書面案の作成機能を選択します。
機能の選択
機能の選択
以下では「異議申立書案の作成」を例に説明しますが、「刊行物等提出書案の作成」「無効審判請求書案の作成」も手順は同様です。
STEP3:新規性・進歩性違反内容を入力する
機能を選択すると、「異議申立書案の作成」画面が開きます。まず、「新規性・進歩性違反」の内容を入力します。
カスタム・クレームチャートの出力結果(JSON形式)」の欄に、「カスタム・クレームチャート」のJSON出力結果を入力します。「マイデータに保存」した場合は、文書番号から照合し、最新のカスタム・クレームチャートが自動的に入力されます。なお、複数保存した場合は「マイデータから読み込む」を選択し、入力したいものを選び直すこともできます。
カスタム・クレームチャートの入力
カスタム・クレームチャートの入力
次に、「無効化方針(新規性・進歩性違反)」を入力します。入力されているものをそのまま利用できますが、編集も可能です。
デフォルトで入力されている内容でも書面作成ができますが、請求項ごとに適用条文や、具体的な動機付けやロジックなども無効化方針に入力すると、それらに沿ったより適切な書面作成結果を得ることができます。是非ご入力ください。
【入力例】
請求項1、4に対しては新規性違反、請求項2、3に対しては進歩性違反を主張してください。
無効化方針の入力
無効化方針の入力
続いて、記載要件違反の内容を含める場合は、「入力スキップ」をオフにし、「記載要件違反内容」を入力します。
STEP4:記載要件違反内容の入力
まず、「特許請求の範囲」の欄に、無効化対象の特許文書の特許請求の範囲を入力します。「カスタム・クレームチャートの出力結果(JSON形式)から反映する」を選択すると、簡単に入力することが可能です。また、「マイデータに保存」した場合は、自動で入力されます
特許請求の範囲の入力
特許請求の範囲の入力
次に、「無効化方針(記載要件違反)」を入力します。入力方法は2通りあります。
① 記載要件違反チェック結果を利用する場合
記載要件違反チェックの出力結果(JSON形式)から入力する」をオンにし、JSON出力結果を入力欄へ貼り付けます。「マイデータに保存」した場合は、文書番号から照合し、自動的に入力されます。なお、複数保存した場合は「マイデータから読み込む」を選択し、入力したいものを選び直すこともできます。
入力後、「Cランク(記載要件違反)の条件のみを抽出する」を選択して、条件を絞り込み、「処理内容を確認する」を選択します。Cランクのみに絞り込みをしないと、次に進めませんのでご留意ください。
記載要件違反チェックの出力結果での入力
記載要件違反チェックの出力結果での入力
② 自身で無効理由を入力する場合
無効化方針(記載要件違反)」欄に直接入力します。通常の文書形式で問題ありません。入力後、「処理内容を確認する」を選択します。
自由入力
自由入力
STEP5:処理を実行する
タスクの一覧が表示された「処理内容確認」画面に切り替わります。タスクごとにAIモデルを設定できます。「異議申立書案の素案を作成する」を選択して指示を実行します。
実行前に「出力内容を調整する」をオンにして追加指示を入力することも可能です。「専門用語を避けてください」などの表現方法や類義語・同義語に関する指示などで出力を調整できます。
処理内容の確認・実行
処理内容の確認・実行

※デフォルトでは「Pro」に設定したAIモデルで処理が行われます。「環境設定画面」で事前にご確認ください。

STEP6:AIアシスタントが回答結果を出力する
画面右下のAIアシスタントからの回答欄に、書面案が出力されます。
AIアシスタントからの回答結果
AIアシスタントからの回答結果
それぞれの機能では、以下の書面案が作成されます。
機能作成書面
刊行物等提出書案の作成刊行物等提出書案、チェックリスト
異議申立書案の作成異議申立書案、証拠説明書案、チェックリスト
無効審判請求書案の作成無効審判請求書案、証拠説明書案、チェックリスト
チェックリスト」はExcelとWord形式、その他の書類はWord形式でダウンロードできます。Word形式では、主張点の妥当性についてAIがレビューを行い、Word標準のコメント機能を用いた校閲形式での出力となります。
証拠説明書案」では「立証の趣旨」も記載されるのが特徴です。また、「チェックリスト」には、AIによる自動チェック結果が記載されており、記載漏れや論点の抜けを確認しながら、効率的に書面を仕上げることができます。
異議申立書案の作成例
異議申立書案の作成例
本機能は「素案」を作成する機能です。本機能で作成される各素案は、Word標準の校閲記録およびコメントが付与された状態で出力されます。このため、そのまま特許庁へ提出できる書類ではありません
提出前に必ず、知的財産の専門家である弁理士の監督の下で内容を検証し、必要な修正を行ってください。
「調査支援ツール」からの連携
無効化書面素案の作成機能は、「スクリーニングツール(記載評価(無効論))」の「対象文献抽出(記載)」モードの査読結果と連携して利用することも可能です。
査読結果画面の「文書を選択」欄で本願および比較対象文書(従来技術文書)を指定し、「複数の特許文書を一画面に読み込む」を選択すると、最大5件の文書を同一画面に表示できます。
対象文献抽出(記載)の査読結果の利用
対象文献抽出(記載)の査読結果の利用
その状態から「カスタム・クレームチャート」や「記載要件違反チェック」を行うことで、出力結果をそのまま無効化書面素案の作成へ活用できます。
このように、従来技術の選定から無効化書面の作成まで、サマリア内で一貫して対応することが可能です。
ドラフト編集ツールへの連携
作成された「刊行物等提出書案・異議申立書案・無効審判請求書案」は「アシスタント」ボタンより「ドラフト編集ツール」にて編集することができます。素案の作成からブラッシュアップまでサマリア内で完結できます。
ドラフト編集ツールへの連携
ドラフト編集ツールへの連携

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