このページでは「分類支援機能」および「レポート機能」を利用し、「課題解決マトリクス」の作成方法をご説明します。「技術課題」と「解決手段」の観点で用語を切り出し、分類定義を自動作成したうえで、対象文書に一括で分類を付与するまでの手順です。
最新アップデートにより、STEP1(分類展開)を経由せず、分類構築ツール内で用語抽出から分類定義の作成まで完結できるようになりました。

操作の概要
STEP1|分類展開(技術課題と解決手段の用語抽出)
「
分類展開機能」は、指定した観点(例:「技術課題」)に沿って、特許文書から分類名となる用語を一括で抽出する機能です。抽出した用語は、次のSTEP2で分類定義を自動作成する際に使用します。
サマリアのWebサービスにログインし、「一括指示ツール」を選択します。

一括指示ツールの選択
一括指示ツールが表示されたら、「新たに指示を登録する」を選択し、一括指示の登録画面を開きます。
画面上部のタブから「分類支援」を選択し、サブメニューから「分類展開」を選択します。

分類展開機能の選択
「入力アシスト」を選択し、「技術課題」と「解決手段」を選択します。
ここで「分類観点(分類軸)の具体例を入力する」を選択すると、分類観点ごとの具体例を入力することもできます。
入力は任意にはなりますが、具体例を入力することで出力品質を向上させることができます。
最後に「入力欄に反映する」を選択すると、「分類観点」の入力欄にJSON形式で「技術課題,解決手段」が自動的に入力されます。

分類展開の入力
解析対象と解析処理(トークン数超過時の処理)を選択します。
解析対象は、「特許請求の範囲」や「要約」等から任意の項目を選択できます。分析の目的、用途に応じて適切な項目をご選択ください。
実施例や図表を重点的にみたいときは「実施例」や「図面」「表」も選択します。

解析対象・解析処理を選択
①チェックを入れた項目のみが解析対象となります。
その他の箇所は解析されませんので、ご注意ください。
②項目によっては解析対象とできる公報が限定される場合があります。
「課題」のように、項目名の後ろに「JP, US」などの国名が記載されている場合、当該項目は記載された国の公報のみが解析対象となります。
そのため、「課題」を選択した場合は、JPおよびUSの公報のみが処理対象となります。それ以外の公報(例:WO等)を対象とした場合は、エラーが発生しますのでご注意ください。
STEP4:AIモデルを設定し、適用する指示を割り当てる
AIモデルを設定します。設定を変更しない場合は、弊社で設定した推奨モデルが適用されます。
続いて「適用指示を割り当てる」を選択し、指示を登録します。黄色のボタンがグレーに変わり、指示カードが表示されたら登録された状態です。

AIモデルの設定・適用指示の割り当て

指示の登録
「適用対象の特許文書」の欄に指示対象の公報番号を入力します。または、CSVやExcel形式のファイルをアップロードして指示対象文書を指定することも可能です。
入力後、「読み込み確認」を選択します。入力した公報が「読み込み可」となるのを確認します。

公報番号の入力
「スピードモード」か「通常モード」のいずれかより、処理モードを選択し、「一括指示を開始する」を選択して処理を実行します。

処理の実行
スピードモード:500件あたり約10分。指示数は1文書につき1消費。
通常モード:処理時間はAPIの混雑状況により変動。消費指示数は1/2に節約可能。
※処理モードの違いにより、出力品質に差が生じることはありません。
出力結果は、処理完了後、「ダウンロード」ボタンからExcelまたはCSV形式で出力することができます。

結果のダウンロード
「
分類構築ツール」は、入力した用語や指示をもとに、特許に付与する階層的な分類定義(大分類・小分類)を自動作成する機能です。作成された分類定義は手動での追加や修正、削除も可能です。
「一括指示ツール」画面にて、「分類展開」を行った結果の「ダウンロード」ボタンを選択し、表示された画面の黄色い「豆電球」ボタンを選択します。

連携ボタンを選択
表示される「分類構築ツールへ連携」のダイアログにて「連携する観点」に「技術課題」を選択し、「連携する」を選択します。

連携操作
「連携する」を選択すると、分類構築ツールの「用語から分類定義を構築」機能の画面へと自動的に切り替わります。この時、「3.用語を入力してください」の部分には、抽出した用語が貼り付けられています。
続いて、大分類・小分類の数を設定し、AIモデルを選択した後、「用語から分類定義を構築」を選択して処理を開始します。
この際「上限分類個数の範囲内で自動決定」のチェックを外すと、指定した数で確実に結果が出力されます。

用語の自動入力・各種設定
処理完了後、分類定義の内容を確認します。分類名、技術内容ともに、編集することも可能です。編集した場合は必ず「上書保存する」を選択します。

分類定義の生成・編集
画面右下「その他を追加」を選択すると、各大分類・小分類に「その他」が追加されます。該当する分類がない公報が「その他」に振り分けられるため、ハルシネーションの抑制に効果的です。
最後に「指示テンプレートに保存」を選択し、名前を付けて保存しておくことで、次の分類付与機能にて簡単に分類定義を呼び出せます。なお、「クリップボードへコピー」での保存も可能です。

分類定義の保存
これで「技術課題」の分類定義が完成です。「解決手段」の分類定義も、同様の手順で作成します。
一括指示ツールの「分類展開」を経由せず、「分類構築ツール」内で用語抽出から分類定義の作成まで一貫で行うこともできます。2つ以上の分類定義を同時に作成することも可能です。
「分類構築ツール」の「用語から分類を構築」を選択します。
「用語を入力してください」の欄の右上にある「公報番号から観点記述を抽出する」を選択します。

「公報番号から観点記述を抽出する」の選択
選択すると、「公報番号から観点記述を抽出」のダイアログが表示されます。
「抽出する観点」を選択し、AIモデルを設定します。
続いて「公報番号」欄に対象の集合(文書番号)を入力し、「読み込み確認」を選択します。

観点とAIモデルの選択

公報番号の入力
100件を超える場合は、右上に「100件をランダム抽出」が表示されます。このボタンを選択して件数をご調整ください。

文書数の調整
次に、「観点記述を抽出する」を選択し、抽出が完了した後「用語リストに適用する」を選択します。選択すると、「用語を入力してください」の欄に自動的に用語リストが入力されます。
この後、大分類・小分類の数を設定し、「用語から分類定義を構築」を選択して処理を実行します。

観点記述の抽出

用語リストへの反映
「
分類付与機能」は作成した分類定義にもとづき、特許公報に自動で分類を付与する機能です。「技術課題」と「解決手段」の両方を一度に登録し、それぞれの観点の分類付与を行います。
「一括指示ツール画面」に戻り、STEP 1 の分類展開をおこなった結果の「指示一覧」を選択し、続いて「指示を追加する」を選択します。

指示の追加
画面上部のタブから「分類支援」を選択し、サブメニューから「分類付与」を選択します。
「指示テンプレート」から、先ほど作成した「技術課題」の分類定義を呼び出し、指示文を自動で入力します。

分類付与の選択・指示文の入力
「分類付与条件の詳細設定」で分類付与時の詳細条件を設定します。
解析対象と解析処理(トークン数超過時の処理)を選択します。
解析対象は、「特許請求の範囲」や「要約」等から任意の項目を選択できます。分析の目的、用途に応じて適切な項目をご選択ください。
実施例や図表を重点的にみたいときは「実施例」や「図面」「表」も選択します。
詳細条件の設定および解析処理の設定のヒントは「
分類付与機能」をご参照ください。

詳細条件・解析対象等の選択
STEP5:AIモデルを選択し、適用する指示を割り当てる
AIモデルを選択します。設定を変更しない場合は、弊社で設定した推奨モデルが適用されます。
続いて「適用指示を割り当てる」を選択し、指示を登録します。黄色のボタンがグレーに変わり、指示カードが表示されたら登録された状態です。

適用指示の割り当て
同様の手順で、「解決手段」の分類定義も登録します。
「2.適用指示の割り当て」欄に2つの指示が登録されたのを確認後「指示を登録する」を選択し、処理を実行します。

処理の実行
「
レポート機能」は、一括指示ツールの処理結果や、外部からインポートした情報をグラフ化・分析できるツールです。
「技術課題」と「解決手段」の処理結果を用いて、ヒートマップ状の「課題解決マトリクス」を作成します。さらに、「AI定量分析」を用いて、作成したグラフから分析報告書を作成します。
「一括指示ツール」画面にて「分類付与」を行った結果の「レポート」ボタンを選択し、分析レポートツール画面を表示します。

レポート機能を選択
「AI検索・指示」を選択し、画面右側に表示されたダイアログの「検索ベクトルを作成する」を選択します。
「AI定性分析」と「AI検索」を使用するには、この検索ベクトルの作成が必要です。「AI定量分析」(分析報告書の作成)は検索ベクトルなしで利用できます。

検索ベクトルの作成
「新たにグラフを追加する」を選択すると「グラフを追加」の画面が表示されます。

グラフの作成
集計項目数は「2項目(クロス集計)」を選択し、Y軸とX軸に「技術課題」と「解決手段」の分類付与の結果を設定します。大分類と小分類のどちらの結果を利用するかは、確認したい粒度によってご選択ください。
最後にグラフの種別で「ヒートマップ」を設定し、「新たに追加する」を選択すると、クロス集計されたヒートマップ状の課題解決マトリクスが生成されます。

グラフの設定

課題解決マトリクスの生成
生成したヒートマップの右上に表示されている、「定量分析」にチェックを入れ、右横の「アシスタント」ボタンを選択します。
画面右側に「AI定量分析」タブが選択された状態で「AIパネル」が表示されます。「指示プリセット」より指示内容を選択すると、自動的にAI指示が入力されます。入力された指示文は編集可能です。
必要に応じて編集し、AIモデルを設定した後「送信」を選択して処理を実行します。

分析報告書の作成
処理が完了すると、分析報告書が作成され、右下のAIからの回答欄に表示されます。Wordデータでダウンロードしたり、「窓型」ボタンを選択して、内容を拡大表示して閲覧することもできます。

分析報告書の出力

分析報告書の拡大表示
分類展開や分類付与の一括指示を行った後、「一括指示ツール」画面の「タスクラベルを編集する」から処理内容名(タスクラベル)を変更できます。

タスクラベルの編集
例えば、分類付与の処理内容名を「分類付与(課題)」「分類付与(解決手段)」のようにわかりやすい名称にしておくと、レポート機能でグラフを作成する際に選択しやすくなります。

分析レポートツールの表示変化