特許テキストマイニングによる特許分析


特許テキストマイニング機能とは

特許検索母集団に属するそれぞれの特許文献をテキストマイニング技術に基づき特許分析し、特許検索母集団を可視化する機能です。類似する特許文献は、自動的にグループにまとめられます。また、出願日順に古い特許出願ほど奥に配置されます。なお、可視化された母集団は自由に回転させることができ、さまざまな視点から眺めることができます。

  • 可視化可能な特許件数は現在1,000件までとなっております。1,000件以上の母集団については、出願日、公開日、文献番号、出願番号、スコアまたはPIスコアから上位1,000件を選んで可視化することができます。

可視化機能は、主に下記の用途に活用することができます。


技術動向調査(セミマクロ分析)

技術動向調査とは、技術情報から技術全体を俯瞰し、研究開発動向・市場動向等を踏まえた. 技術開発の進展状況・方向性を分析するものです。一般に特許情報からは、研究・技術開発の進展状況・方向性を得ることができます。

1,000件の特許出願は一つの技術分野を構成します。可視化結果を出願日順に並び替えることにより、特許出願一件一件の相対的な関係に着目しながら、技術の発展を俯瞰することができます。

数百件程度の特許文献であっても、どのような観点(軸)を中心に技術の発展を論ずるべきかは非常に手間のかかる作業です。一件一見に目をとられてしまうと、非常に細分化したグループを乱立させてしまい調査結果の一覧性が非常に悪くなってしまいます。一方、可視化機能を活用することにより、数件〜数十件程度の特許文書より構成される小規模クラスターのバランスを考慮しながら透明性の高い技術動向調査を行うことができます。

また、出願人、発明者毎に色分けしたり、重要キーワードや特許分類毎に目印を付けることもできます。これらの多様な機能を活用することにより、さまざまな観点から技術の発展を追うことができます。

パテント・インテグレーションの可視化機能は、専門の調査業務従事者だけでなく、実際に製品開発・設計に携わっている人が直接触って操作することができるようにデザインされています。技術者は調査過程を通じて、さまざまな技術の発展を俯瞰することができます。技術発展を理解することの重要性は、TRIZにおいても技術進化の予測・進化のトレンドとして体系化されていますが、製品開発過程において非常に重要な作業の一つであることは昔から多くの技術者に認識されていることです。


レビュー論文(サーベイ論文) 報告書作成時の参考資料

サーベイ論とは、最近の技術テーマについてまとめられた資料です。サーベイ論文は、最近の論文・特許文献ではどのようなトピックについて議論されているのかについて他の研究者に伝えるための資料です。サーベイ論文は、同僚や他部門の技術者にとっては非常に価値の高い資料です。サーベイ論文がなければ、興味のある技術を利用するために一から(意味のないかもしれない多くの)論文に目を通さなければなりません。

可視化機能を利用することにより、数百件程度の特許文献のまとまりを類似度にもとづきグループ分けすることができます。グループ分けされた結果は完全なものではありませんが、機械的に設定された軸を寄りどころとして、独自の観点・感想を加えたサーベイ論文を短時間で生産的に作成することができます。


KJ法によるブレインストーミングの参考資料

KJ法とは、もともと川喜田二郎がデータをまとめるために考案した手法です。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめていく作業手法です。KJ法は各カードに記載されたデータの位置づけをチーム内で共有することにより、チーム内の知識共有を促す役割を果たします。また、ブレインストーミング作業の一つのプロセスとすることもあります。

KJ法の進め方

段階1
テーマに関するカードづくり・1枚のカードに1つのデータを記載する。
・※特許への応用:1つのカードに1つの特許文献の要約、代表図を記載する。
段階2
カードの意味の確認・記入したカードをかるたのように広げ、グループ全員で1枚1枚の意味を確認する。
段階3
小グループ化と表札づくり・内容が近いと感じられるラベルを寄せ集め、小グループをつくる。・小グループのカードを読み返し、その小グループ全体の意味を「表札」として要約する。・小グループの表札を一枚のカードとみなす。
段階4
図解(構造化)※マインドマップと同様、知識に定着させることができる。・1枚の大きな紙に、中グループ、小グループの意味や関連性による位置関係が良く分かるようにカードを配置していく。
段階5
まとめ・全員で図解を見ながら、グループやカードの重要度を考える。
段階6
レポートの提出・図解を見ながら、ストーリーを文章にする。

可視化結果は「段階4」の図解の大雑把な青写真に相当します。しかし、機械による解析結果は精度が不十分でしょう。より、充実したブレインストーミングを行うには、可視化結果をベースとして段階1からスタートするか、または可視化結果により得られた数件〜数十件の特許文献のまとまりを小グループとして段階3からKJ法を進めることができるでしょう。仮に段階1からはじめるとしても、大雑把な構想図が得られているためより生産的に作業を進めることができます。

特許検索方法 入門編

特許検索方法 初級編

特許検索機能(特許データベース)

特許分析機能