パテントマップによる特許分析


他社の技術動向・開発動向を調べる上で特許分析は重要であるものの、形式的なパテントマップの作成ですら手間のかかる作業でした。

パテント・インテグレーションを利用することで、数百件〜数百万件の特許情報を書誌(特許出願日、特許公開日などの日付情報、特許出願人・特許発明者などの人物情報、国際特許分類(IPC分類)・USC分類などの特許分類)に基づき簡単に自社・他社の技術動向(特許動向)を把握するのに役立つパテントマップ(特許マップ)を簡単に作成することができます。

パテントマップ作成機能は以下の優れた機能を備えています。

  • パテントマップを作成する特許検索母集団に適した系列を候補として表示・選択できる機能を備えています。例えば、特許検索母集団の特許出願日全期間に渡って上位特許出願人10位の特許出願動向を表すパテントマップを作成したい場合もパテント・インテグレーションは上位特許出願人10位を特定し簡単にパテントマップを作成することができます。一方、単純な特許データベースを使うのみでは特許検索母集団からどのようなパテントマップを作成すべきかを決めるのは通常困難です。
  • パテント・インテグレーションの特許分析対象の件数には上限がなく、公開特許公報全件を対象としたパテントマップを作成することができます
  • プロットされたパテントマップをクリックすることにより各点に応じた特許を簡単に閲覧することができます。大局的な特許分析から、個別特許の精査まで行うことにより品質の高いパテントマップを作成することができます。
  • パテント・インテグレーションは特許分類を適切に扱ったパテントマップを作成できます
    • 例えばFI分類であれば、セクション、クラス、サブクラス、メイングループ、サブグループ、展開記号、ファセット記号、展開記号+ファセット記号の任意の分類階層で母集団を特許分析しパテントマップを作成できます。これにより、パテント・インテグレーションのパテントマップ機能は様々なスケールのデータ〜例えば、家電機器・精密機器メーカー全ての特許(数十万件〜数百万件)から、大学の保有する特許(数百件)のオーダーまで、任意の適した階層でパテントマップを作成し特許分析を行うことができます。
    • 特許分類の包含関係も考慮して集計しています。例えば、特許分類は同一階層であっても同一階層の他の分類を包含している場合があります、例えばFターム2C005「クレジットカード等」の場合を例として上げると、2C005HB00「用途」は同一階層の分類2C005HB01「・身分証明書」から2C005HB20「・その他」までの19分類を包含しているため、分類2C005HB00に属する特許出願件数を集計しようとすると本来であれば2C005HB01〜2C005HB20の分類がふられている特許も集計する必要があります。一部のパテントマップソフトウェアはそういった特許分類の包含関係を適切に考慮しておらず、2C005HB00に属する出願件数が2C005HB01に属する特許出願件数よりも少ないといった間違った集計を行っているパテントマップソフトウェアもあります。パテント・インテグレーションは特許分類の包含関係を考慮し適切な特許出願件数を集計しパテントマップを作成します。
    • 特許分類の定義・解説をパテントマップの系列に合わせて表示します。特許分類は、単に分類名を見るのみでは殆どの知財担当者・技術者は理解できません。パテント・インテグレーションは作成したパテントマップの特許分類名に定義・解説を沿えることにより一層活用しやすいパテントマップを提供することができます。

パテントマップウィザード

作成するパテントマップの設定はパテントマップウィザードで設定することができます。

パテントマップ(特許マップ)

作成したパテントマップはチャート種別を設定したり、PDF出力、印刷することができます。また、作成したパテントマップから特許文献を簡単に閲覧することもできます。

パテントマップの作り方

パテントマップ機能は「 特許検索機能(特許データベース)」により作成された特許検索母集団に対して利用することができます。

特許検索を行うと、左側の 特許検索結果コントロールに特許検索の結果が表示されます。次に、マップを作成したい検索結果の「MENU」から「マップ」(パテントマップ、特許マップ)を選択します

パテントマップウィザード

「マップ」を選択すると、パテントマップ機能に推移し「パテントマップウィザード」画面が立ち上がります。パテントマップの種類は、現在1次元と2次元の2種類から選択することができます。今回は1次元のパテントマップを作成します。

次にx軸を設定しましょう。軸は出願日、公開日、出願人、発明者や被引用回数、法定状態など様々なフィールドから選ぶことができます。今回は、一例として出願日を選択します。

ところで、どのような期間でパテントマップを作成するのが適切でしょうか?パテント・インテグレーションは特許検索母集団に含まれる特許出願日などの期間を自動で候補として表示する機能を備えています。「候補表示」ボタンをクリックすることで、現在の検索結果の出願傾向の分布を候補として得ることができます。この情報を参考に集計範囲を指定します。

軸として日付属性(特許出願日、特許公開日、特許登録日)を選択した場合はパテントマップ作成時の描画単位(期間)も設定することができます。デフォルトは1年ですが、例えば直近3年程度の特許出願動向推移のパテントマップを作成したいときには描画単位を3月とすることで、3ヶ月単位のきめ細かな特許出願動向推移を表すパテントマップを作ることができます。今回は1年単位でパテントマップを作成します。

x軸の設定ができたらパテントマップウィザード一番下の「描画」ボタンをクリックすると、パテントマップの作成が開始されます。

パテントマップの描画種別は、左上のチャート種別メニューから簡単に選択することができます。

パテントマップの管理

作成されたパテントマップは全て検索結果とひも付けられてデータベースへ保存されます。保存されたパテントマップには「 特許検索結果コントロール」の「履歴管理」ボタンから簡単に復元することができます。各パテントマップには「メモ」を設定することができ、各種パテントマップは検索結果と紐づけて体系的に管理することができます。

パテントマップのチャート種別の選択

パテントマップのチャート種別は下記より選択することができます

パテントマップのチャート種別
種類 説明 備考
折れ線チャート 各点を直線でつないだチャートです。特許出願日などの連続的に変化する量のパテントマップ作成に適しています
面チャート 折れ線チャートの領域を塗り潰したチャートです。2以上の折れ線チャートのシェア推移などを特許分析するためのパテントマップに適しています ※y軸系列の描画方法選択可能
棒チャート 頻度を棒の長さで表現したチャートです。さまざまなデータの特許分析のためのパテントマップに適しています ※y軸系列の描画方法選択可能
バブルチャート 頻度を円の大きさで表現したチャートです。多くの系列を俯瞰し特許分析するためのパテントマップに適しています
パイチャート 頻度の割合を円弧の割合で表現したものです。系列の割合を視覚的に理解するためのパテントマップに適しています 1次元でのみ使用可能

特許チャートの例

折れ線チャート

面チャート

棒チャート

バブルチャート

パイチャート

パテントマップからの各特許文献の閲覧

パテントマップのプロットされた各点をクリックすることにより簡単に各点に含まれる特許文献一覧を閲覧するためのパネルが開きます。なお、このパネルは右上のボタンを押すことにより開閉可能です。

一覧表示された特許文献は、文書アイコンをクリックすることにより特許文献を閲覧することができます。また、メモやしおり、レーティング、ブックマークなども設定することができます。さらに、興味がある場合は特許文献全文を閲覧することも可能です。

「フィルタ」ボタンをクリックすることにより、一覧表示機能と同じく特許文献をレーティングやブックマークなどの各種条件でフィルタリングしたり、新たな特許母集団を簡単に作成することができます。

各種機能

パテントマップへメモを設定する

一つの特許検索母集団に対し複数のパテントマップを作成する場合は、メモを設定することにより簡単にパテントマップを管理することができます。

メモを設定するには、左上のパテントマップ名(S母集団-ID:マップID)が記載されたボタンをクリックします。なお、このボタンは既にメモが設定されているパテントマップの場合には赤色になり、マウスをのせることでパテントマップに設定されたメモを確認することができます。

パテントマップをPDF出力したり、印刷したりする

画面右上の「PDF出力」ボタン、「印刷」ボタンをクリックすることにより描画されたパテントマップを簡単にPDFとして保存したり、印刷したりすることができます。

パテントマップのデータを表計算ソフトへコピーする

パテントマップ機能を使って集計したデータを例えばExcelなどの他の分析ソフトウェアで利用したいシーンがあるでしょう。そういった場合には、グリッド表示タブをクリックすることにより、集計したデータを表計算ソフトウェアで利用することができます。グリッド表示タブの右上に配置された「出力」メニューを押すと、表示されている集計表をクリップボードへコピーしたりCSV出力することができます。

特許検索方法 入門編

特許検索方法 初級編

特許検索機能(特許データベース)

特許分析機能