ワールドワイド特許データベース パテント・インテグレーション独自の特許価値評価 指標であるPIスコア(パテントスコア)のアルゴリズムを改良いたしました。
今回の改良により、特許請求の範囲の広さだけでなく引用情報も考慮して総合的に価値の高い特許を簡単に探すことができます。
利用方法は、特許検索結果一覧表示画面においてソート(並び替え)から「PIスコア」を選択するだけです。
被引用回数(インパクトファクター)とPIスコアの相違点は下記の通りです。
- 被引用回数:他の特許文献で引用された回数。発明の技術的価値を反映した指標。
- PIスコア:特許請求の範囲の権利範囲の広さをテキストマイニング技術で評価したもの。権利としての価値を反映した指標。
技術的な調査では被引用回数が重要ですが、他社特許抵触調査(パテントクリアランス)においてはPIスコアも評価することが重要です。また、両方の指標で高く評価されている特許も多数存在します。
今回は、社団法人発明協会の平成23年度全国発明表彰において表彰されてた技術についてPIスコアを使ったベンチマークを行ってみました。
恩賜発明賞 ソニー株式会社
【ブルーレイディスクの基本構造と製法の発明(特許第3241560号)】
- PIスコア:146点;10位 /3504件中(FI分類:G11B11/00)
- 被引用回数:33回;12位/3504件中
この発明はブルーレイディスクの基本特許です。
PIスコアでは3504件中10位にランキングされています。一方、被引用回数は33回で3504件中12位となっており、PIスコアでより高く評価されていることがわかります。特許の権利範囲の広さにおいても、被引用回数においても情報記憶分野において卓越した発明・特許であると評価されていることがわかります。
【請求項1】 情報信号部を有する基板と、情報信号部の上記基板上にスピンコート法にて形成され、厚みが約0.1mmである光透過層とを有し、レーザ光が上記光透過層側から入射されることにより情報が記録又は/及び再生されることを特徴とする光学記録媒体。
ブルーレイディスクの基本構造と製法の発明(特許第3241560号)

文部科学大臣発明賞 富士フイルム株式会社
【画像保存安定性に優れるインクジェットインクの発明(特許3949385号)】
- PIスコア:611点;13位 /5618件中(FI分類:C09D11/00)
- 被引用回数:22回;55位/5618件中
この特許は被引用回数に基づくランキングでは5618件中55位にすぎないのに対して、PIスコアでは5618件中13位に評価されています。重要な発明(権利範囲の広い発明)はPIスコアにおいて被引用回数よりもより精度が高く評価されていることがわかります。
【請求項1】
下記一般式(I’)で表されるフタロシアニン化合物を含有することを特徴とする着色組成物。
【化1】
一般式(I’)中;X1、X2、X3及びX4は、それぞれ独立に、−SO−Z及び/または−SO2−Zを表す。ここで、Zは、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。但し、前記−SO2−Zにおいて、Zが置換ヘテロ環基を表し、前記ヘテロ環基のヘテロ環がピペラジン環及びピペリジン環である場合にピペラジン環及びピペリジン環のN位でSO2と結合する場合を除く。Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基またはイオン性親水性基を表す。これらの基は、さらに置換基を有していてもよい。但し、X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3及びY4のうち少なくとも1つは、イオン性親水性基を置換基として有する。a1〜a4、b1〜b4は、それぞれX1〜X4、Y1〜Y4の置換基数を表し、a1〜a4及びb1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数である。但し、a1〜a4すべてが同時に0になることはない。Mは、水素原子、金属元素、金属酸化物、金属水酸化物、または金属ハロゲン化物を表す。
画像保存安定性に優れるインクジェットインクの発明(特許3949385号)

経済産業大臣発明賞 ダイキン工業株式会社
【調湿外気処理機の能力制御技術の発明(特許3624910号)】
- PIスコア:47点;68位 /6049件中(FI分類:F24F11/00)
- 被引用回数:8回;260位/6049件中
この特許は、被引用回数の観点では6049件中260位と中堅的な特許と評価されていますがPIスコアでは68位とかなり上位に評価されています。PIスコアを活用することにより重要特許をより短い時間で発掘することができます。
【請求項1】
第1空気及び第2空気を取り込み、除湿した第1空気又は加湿した第2空気を室内へ供給する調湿装置であって、
それぞれが吸着材を有して該吸着材を空気と接触させる第1及び第2の吸着ユニット(62)を備え、
第1の吸着ユニット(61)で吸着材を再生して第2空気を加湿すると同時に第2の吸着ユニット(61,62)で第1空気を除湿する第1動作と、第2の吸着ユニット(62)で吸着材を再生して第2空気を加湿すると同時に第1の吸着ユニット(61)で第1空気を除湿する第2動作とを所定の切換時間間隔で交互に繰り返すように構成される一方、
上記切換時間間隔を調湿装置の負荷に応じて設定する間隔設定手段(74)が設けられている調湿装置。
次回は、より過去の全国発明表彰についての評価結果を報告予定です。
【特許検索・特許分析データベース パテント・インテグレーション】